4%ルールを解説

資産形成
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魔法の数字4%

4%ルールをご存知ですか?これはポートフォリオの4%以内の資金で1年間生活を賄うことができれば96%の確率で資産が30年以上継続するという考え方です。

いや4%以内で生活とか無理だし…という方も多いと思いますが、年間の生活費を見直すことで意外と実現可能なんです!その方法は当ブログ内でもメインテーマとして解説しているのでそちらをご覧ください。

そして今回はなぜ、4%以内で生活することで資産が減らないのかということについて解説します。

では本題に入ります。本当に4%ルールというものは、アメリカのトリニティ大学という大学の経済理論と退職プランを研究した論文がもとになっています。そしてこの研究はトリニティ・スタディと呼ばれ投資家には有名な話です。

その内容は

債券:株式の割合を50:50のポートフォリオを保有し、引出率を4%以内に抑えることができれば96%の確率で30年以上元本割れすることがない

ということです。もっと具体的に図で表したものを紹介します。

引用元:https://www.financialplanningassociation.org/learn/journal

引出率を4%以内に抑えることで資産が残っている確率が上がっているのがわかると思います。

普通に考えてなぜお金が減らないのか気になりますよね?

さらにこの株式って何?債権ってなに?4%じゃないとだめなの?といった様々な疑問がわいてきます。次はその疑問についてお答えします。

なぜお金が減らないの?

この疑問を一言で解決すると、市場が成長しているからです。特に元となっているアメリカの市場成長率は平均して6%も伸びているんです。

つまり、アメリカ株を保有しているだけで年平均6%ずつ勝手に増えていく仕組みになっているんです。

具体的な例を挙げて説明すると、今回の研究で行われた株式はS&P500というアメリカの代表的な500社の銘柄に連動した動きをするインデックス投資を採用しています。

つまり、4%ルールで適用される株式とは、米国株のインデックス投資ということになります。

そして、インフレ率というものの値段が上昇する割合が1年で2%前後であることから

6%-2%=4%

という構造が出来上がるんです。ちなみに現在の日本は長らくインフレの逆、デフレであることから4%以上を期待できる声もあります。

ここで注意しなければならないのは、あくまでも平均であるということ。その年によっては10%を上回る年もあれば、12%下回る年も当然あります。

このように上下する市場の平均値をとったものが6%という数字になります。

債券というクッション

グラフを見てもらえればわかりますが、債券の割合が高くなるほど4%ルールの成功率は高まります。債券って何?って思いますよね。

債券とは、国や企業が資金を集めるために発行する借用書のことです。そして投資債券とはこの借用書を購入することを言います。

さらに、基本的に債券には返済の義務があるため、国や企業は投資した人に対して債券の額面金額を返済しなければなりません。

基本的に元本が保証されている投資対象ということになります。

債券には償還日と呼ばれる投資金額が存在します。この日は債券を購入した時点で決定されます。この償還日までの間に発生する利息が受け取れる収入という形になります。

ここが大きなポイントです。債券って受け取れる金額が決まっているんです。仮に債券を保有している間に金利が下がってしまったとしても受け取ることのできる金額に変化はありません。

これが、債券をクッションとして使うことのできる理由です。しかし、債権も売却をしなければならない時が来た場合、購入時の金額を下回っていた場合にのみ元本割れのリスクがあることも忘れてはなりません。

そしてこの債権とは基本的に株とは逆の動きをする場合が多く

株式の割合を50:50のポートフォリオを保有していた場合、景気が上向いているときは株式が好調に維持し、景気が下がってしまった場合は信用のある債券が威力を発揮するという構造です。

まとめ

・4%ルールとは、研究によって導き出された理論的な数字である

・株式:債券を50:50で保有している場合、96%の確率で資産を維持している

・リターンを大きくしたい場合は株式を多めに、安定を目指す場合は債券を多めに

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